2018年4月 関空展望ホールには、一日航空を楽しめる施設がある



ガリバースタッフブログ始めました。
このコーナーでは、ミニカーや飛行機模型が買えるお店の紹介や、
イベント情報等を、「ゆったりと~」配信していく予定です。

第一回目の今回は関西国際空港の展望ホールを紹介いたします。


関空展望ホールとは





関西空港の旅客ターミナルビルから無料シャトルバスに乗ること78分。空港ビルの機能的なデザインや航空機の発着や駐機の様子を見ながらのドライブを楽しんでほどなく到着するのは関空展望ホール「スカイビュー」。この施設は、航空ファンだけでなく旅立つ航空機を見送る関西空港で唯一の施設として家族連れなどにも人気があります。2006年にオープンし、12年が経過しました。





ホールでの過ごし方で一番の目的は、その名の通り世界各地へ飛び立つ航空機を見ること。関空らしい、海をバックにした機体は何度見ても刺激的な光景です。カラフルな機体の塗装を眺めて、どこに向かうのだろう。どこからやって来たのだろう。一度は世界へ羽ばたいてみたい。という気分にさせてくれます。





飛行機ウォッチングの後はショップへ



つかの間の休憩で向かう先は、レストランかお土産の店。今回は、関空展望ホールで物販を行っている「スカイショップタウン」を取材しました。

飛行機関連の雑貨に加え、ヘルパウイングス等のコレクター製品も多くあり、比較的若いお客様から、本格的な航空機模型マニアまで納得の商品が並びます。



店長のお話し



店長の野杁(のいり)さんに聞きますと、店の特徴が見えてきます。「空港の店舗は、場所の広さを限定されてしまうことが多いのですが、ここはゆったりとした広さと商品数の多さで自慢できる店舗です。」ときっぱり。「空港を利用する航空旅客の方にもっと来て欲しいですが、近隣にお住いの旅行、飛行機好きのご家族様が多いですね。時期になると航空業界を目指す就活の学生も目立ちます」とのこと。「買ったモデルを家に持って帰るのを待ちきれず、展望ホールで箱から取り出して、実際に飛ぶ航空機に重ね合わせて写真を撮る熱心なファンの方もいらっしゃいます。」など話を聞けました。



関西空港はLCCの就航があり訪日旅行者が増えていますが、まだ展望ホールにその波は来ていない様子。唯一「台湾のお客様は多いですよ」と。「台湾には熱心な航空ファンが多く航空機雑誌に紹介されたのか、たくさん来られます。」



店長のオススメは



店の特徴は、多くの関空オリジナルグッズがたくさん揃っている事。就航するエアラインのロゴをデザインした商品に人気が出ています。やはりここでしか買えない限定品は根強い人気があります。





モデルでは、ヘルパのプラスティック製「スナップフィット」の人気が特に高いそうです。3千円前後でドイツ有名メーカーのモデルが手に入るとあってお子さんに買い与える親御さんが多いです。塗装はエアエラインの広告塔。各社がそのデザインを競います。お手頃の価格は、好みのものをいくつか揃えることができて並べて鑑賞するのにいいですね。人気は、やはりJALANA。あこがれのヨーロッパや中東エアラインも売れ筋です。関空拠点のピーチも地元のファンがいて人気です。限品限りのブライトリング スーパーコンステレーションは4つのプロペラを持ち、3枚の尾翼と共にスマートな機体を表現したもの。値段は張りますが、ジェミニ200200分の1でダイキャスト製の製品も欲しくなります。各種アンテナやアンチコリジョンライトも再現され、機体番号も入って塗装の質は目を見張るものがあります。店舗では、ハワイアン航空のエアバスA321Neoがありました。手元に置きたいひと品です。



イベントも開催





取材の時は、「パンナム日本就航70周年記念フェアin Sky View」展が開催されていました。関西空港の開港時には会社自体が無くなっていたエアラインでしたが、洗練されたデザインと全世界を最新鋭機で結ぶ格好良さは格別で今でも多くのファンを持ちます。尾翼に青空に浮かぶ地球儀マークをロゴとした航空会社と言えばおわかりでしょう。スカイショップタウンでも、関連グッズの販売でイベントを盛り上げます。

飛行機ウォッチング、食事、展示、買い物と楽しめる要素が揃っている関空展望ホ-ル「スカイビュー」の存在は、外せないですね。

2018年6月 サッカーW杯 決勝トーナメント進出おめでとうございます。


すっかり夏ですね。本日は33℃もあったとか。
本日の巣鴨はおじいさん、おばあさんも日陰で過ごされておりました。

やはり東京は暑い、暑すぎる。
連日の暑さとサッカーで寝不足続きの「スタッフSです。」
珈琲を飲みながらブログを書いています。コロンビア最高。

それにしてもサッカーも熱い。
日本代表 a.k,a. SAMURAI BLUE W杯決勝トーナメント進出しましたね。
ポーランドには敗北しましたが、ポイント(警告数)の差で決勝トーナメント進出。
世の中では賛否両論あるようですが、勝ちは勝ち。
決勝トーナメントも非常に楽しみです。
決勝トーナメントを家で見る予定の方、またイベント会場でワイワイ楽しむ方
いらっしゃると思いますが?

サッカーのユニフォームは買いましたか?
応援グッズは買いましたか?
飛行機は買いましたか?


ん?



飛行機??



模型屋のスタッフからお薦めできる応援グッズといえば
そうです。飛行機なのです。(笑)


みなさんもお見掛けしたことがあるかと思いますが、
JAL国内線の機体に日本代表が描かれている飛行機がありますよね?
3月下旬から9月末ころまで飛行しているそうです。

羽田 新千歳 伊丹 福岡 那覇 あたりで乗られた方もいるのではないでしょうか?


ボーイング777-200型機 に描かれた SAMURAIBLUEの文字、選手が描かれています。
最近はインテリアで購入される方もいらっしゃいますので、決勝トーナメントに向けてムードを高めてみてはいかがですか?


がんばれニッポン!!

2018年7月 シドニーで「HARS、歴史的航空機修復協会」を見に行く(前編)

前回の記事はこちらです。


関西空港から向かった先は...



関西空港から向かった先は、シドニー。201712月に開設したばかりのカンタス航空の路線です。エアバスA330-303が週3便就航し、夜に出発します。

時差の少ない南半球へ、一直線。約9時間のフライトののちに目が覚めたら季節が逆のオーストラリアの大地です。A330はエアバス社ワイドボディー機で一番売れている機種。エコノミークラスの標準座席の2-4-2配列が人気の一つです。窓側や内側座席でも一人に断れば通路に出ることができ、快適です。エンジンはGE製。この機体は、A330neoシリーズとして生産が続きます。





HARSという博物館



今回の旅の目的は、航空機モデル蒐集としての目線で楽しめる博物館、HARSHistorical Aircraft Restoration Society=歴史的航空機修復協会)です。この場所はその名の通り、歴史的名機を復元する施設。可能な限り飛べる状態にして保存してあります。カンタス航空で1989年にロンドン⇒シドニー間を20時間9分のノンストップで飛んだボーイング747-438型機、機体番号VH-OJA 愛称:City of Canberraが退役後に収蔵されたことでも有名になりました。


場所は



シドニー空港から南へ90キロ。ウォロンゴン郊外、アルビオンパークにあるイラワラ空港の一角にあります。シドニー空港からレンタカーを借りて1時間強で到着。赤い尾翼のジャンボジェットが見え、敷地奥の建物「Air Museum」と書かれた場所が入り口です。





受付から



Reception」は、機体の内装パネルを使っています。ボーイング707の窓に、カウンター部分はボーイング747機のフラップでできています。707は、1979年までカンタスで運航していた実機から部品を取りました。受付のその凝ったつくりに感嘆しながらボーイング7407のプレミアムツアーにウィングウォークのオプションを付けて申し込みました。





この施設は、屋内展示場、屋外展示場、格納庫にわかれています。屋内は、受付、カフェ、スーベニアショップ、映像ホールで構成されます。屋外展示場にはジャンボジェットがあり、その他の機体は格納庫にて修復・保管されています。


見学スタート



まずは建物の二階へ。今回お世話になったSteveさんから映像ホールで全体の解説があり、ジャンボジェットが博物館に来た日の様子がビデオで流されます。栄えある記念の日。多くの人の手によって機体を迎え入れたことがわかります。



ジェンボジェット見学





続いて屋外へ。ロールスロイスのエンジンRB211524Gを間近で見るのは初めて。GEやプラットアンドホイットニー社のエンジンよりスマートに見えますが、実は3つのエンジンの中で一番重量の重いのがロールスロイス。英国のエンジンメーカーなので、ワンワールド系ブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック航空とともにカンタス航空でも導入されました。




アヴォニクスの解説はRogerさん。前輪すぐ後ろのエレクトリックベイの扉を開けて梯子を引出し、中に入れてくれました。ここはジャンボの心臓部。機体の電源装置のサーキットブレーカーが集まった場所なので、いざという時は機内の最前方コンパートメント床からもアクセスすることができます。





後ろに続く前方カーゴルームも見ることができました。ここにはパレットが5枚。手荷物などを入れるLD-3のコンテナで16台搭載ができるスペースがあります。カーゴドアも油圧を作動させて開けてくれました。



機内各所へ




機内見学は、カンタス航空カスタマーサービスマネージャー経験者のMichaelさん。普段見られない部分を案内してくれるというのでついていくと、機体最後部天井部分に造られたクルーバンクへ。8人がゆったりできるスペースがありました。左舷後部の下段ベッドの横にはFDR(フライトデータレコーダー)とCVR(コックピットボイスレコーダー)の設置されている箇所もあります。最後部の壁を開けると、おわん型の圧力隔壁が見えていました。




エコノミークラス、プレミアムエコノミークラス、ビジネスクラスへと前方へ。座席は就航時のまま残されていました。





アッパーデッキを通ってコックピットへ向かいます。プレミアムエコノミーが装着されているということは、まださほど前の退役ではありません。



201538日にシドニー空港から、このイラワラ空港へカンタス航空史上最短11分の飛行で飛来しています。



次回へ続きます。


2018年7月 シドニーで「HARS、歴史的航空機修復協会」を見に行く(後編)

前回の記事はこちらです。


コックピットで


コックピットでは、キャセイパシフィック航空元キャプテンのPeteさんが電源の入った計器を前に解説してくれます。エンジンの始動の仕方、離陸、エマージェンシー時のエンジンカットオフ。チェックリストを読み上げてくれるので、パイロットになった気分で操作します。車輪収納以外の全てのスイッチを操作してもいいとのこと。コックピットの窓の外はイラワラ空港の滑走路が見えており、まさに動き出しても違和感のない風景が広がります。コックピットからの脱出ドアと、エスケープスライドを見せてくれました。この小さなハンドルで脱出する勇気はありません。



コックピット内にパイロット用トイレとクルーバンク1台。もう1台は、アッパーデッキ後方の階段の横に機体のふくらみを活用して余った左舷の場所に作られていました。右舷側は、ギャレーです。メインデッキのギャレーとをつなぐカート用のリフトがジャンボジェットならではの特徴です。




翼の上を歩く


このツアーでは「ウィングウォーク」があります。右主翼の上を歩けるのです。R3(右舷3番目)ドア付近で落下防止の装具を身に付けます。翼の上に渡したワイヤーに繋げて命綱にしています。翼の上の非常用ドアから、ハシゴを使って主翼に降り、滑り止めのマットの上を主翼の中ほどまで歩いていきます。今までに目にしたことの無い光景が広がっていることに感激。翼を足もとにして見る機体の様子は、新鮮です。ウィングレットも間近で見えて改めてジャンボジェットの巨大さを実感します。写真を撮ってくれるというのでカメラを渡すと、何故か自然に両手を広げて舞うポーズを取っていました。誰もが自然にその形になると笑られました。





コニーを見る


飛べる機体として保管されているのは「ロッキードC-121Cスーパーコンステレーション」通称コニー。3枚尾翼と細身の胴体の優雅なスタイルで人気です。機体番号VH-EAGはゆったりとしたソファーのような座席が装備された機内も綺麗に残っています。就航当時のサービスの様子があたかも今飛行中と言わんばかりに目に浮かびます。コックピットは密集した計器のある洞窟のような佇まい。18気筒のライトR3350-93Aエンジンが大きく翼を支え、力強くハミルトン社製プロペラをまわします。





お宝機体が続々と


飛べないけれど、保管用として「コンベア440」のVH-TAA、「ダグラスDC-3VH-EAFや修復中の「ダグラスDC-4VH-EAYなどが格納庫に所狭しとならんでいます。軍用機もあり、ジェナラルダイナミクスのF111C、ベルAH-1ヒューイコブラやロッキードP2Vネプチューン・P3Cオライオンなども。




最後にミュージアムショップを見て見学終了となります。ポロシャツや帽子、キーチェーン、コースターや本などグッズがたくさん。時間があればカフェ「コニー」で休んでいきましょう。





HARSの未来



俳優のジョン トラボルタが所有するボーイング707が寄贈されることでも話題に。1964年製造の707はカンタス航空で30年以上飛行したあとにトラボルタの所有となりました。現在、アメリカのフロリダでオーストラリアまでの飛行に向け準備中で、今後の受領に向けて用意が進められているとのこと。この博物館の素晴らしいところは、飛べる機体は飛ばす気概があることやジャンボジェットも電源が入って生きていること。実機を保存することさえ日本では難しいと思えるなか、素晴らしい環境です。トラボルタの707も飛べる状態で保存になりそうです。15:00閉館の時間を名残惜しく迎え、博物館を後にしました。


飛行機をまだ見ていたい気持ちが募り、そのままシドニー空港のスポッティングポイントへ向かいます。ボーイング737-800 レトロルーⅡのVH-VXQやカンタスリンクのDHC8-Q400が元気に飛んでおり、楽しいシドニー滞在の時間は過ぎて行きました。


協力:HARS ⇒ https://hars.org.au/

2018年7月 第41回巣鴨盆踊り大会


巣鴨のお祭りが始まっていますね! 
こんにちは「スタッフSです。」

7月20日(金)21日(土)22日(日)の3日間
巣鴨駅南口ロータリーで盆踊り大会が開催されています。

昨日も賑わっておりました。
最近はお子様のダンスのレベルが上がっているそうで、
ミニカーショップガリバーの「大将」も関心しておりました。

やはり学校でのリズムダンスの授業の影響もあるのでしょうか...
私の時代はダンスといえばストリートでしたので時代の変化を感じております。

さて、盆踊りですが様々なイベントが予定されております。


是非お出かけしてみてはいかがでしょうか?

さて、盆踊り会場からサミットの方角をみていただきますとミニカーショップガリバーの看板があります。




こちらを入っていただきましたらすぐに店舗があります。




写真の通りですが、「ガリバー」の文字が2つ。。
こちらは間違いではなく、店舗と少し離れたところに「通称:マイガレージ」という店舗があるんです。

飛行機、絶版ミニカー、新商品も取り扱いがありますので
探していた商品が見つかるかもしれませんよ。
随時商品は入れ替わっております。早いもの勝ち!

その他、店舗にもさまざまな商品を取り揃えております。





ホワイトメタルも!!



トミカ新商品も!!

お祭りの合間でも是非お立ち寄りください。
お待ちしております!

ミニカーショップガリバー
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨1丁目15-2   
平日11:30~21:00・土日祝10:00~19:30 毎週火曜定休

2018年8月 絶版ミニカーを見比べる



こんにちは「スタッフSです。」

店休のお知らせをさせていただきます。

平成30年 8/13(月)~ 8/15(水)は夏季休業となります。

通販ですが、休業明け以降に順次対応させていただきますのでよろしくお願いいたします。



本日はカラフルレトロなミニカーをご紹介です!




レトロでかわいらしい商品達です。

ご紹介したミニカーですが店頭販売価格で

\1,000~\8,500の商品があります。

どれが一番高いでしょうか? 是非店頭で確認してみてください。

お気に入りの1台を見つけて部屋の片隅に飾ってみてはいかがですか?


ミニカーショップガリバー


〒170-0002 東京都豊島区巣鴨1丁目15-2   

平日11:30~21:00・土日祝10:00~19:30 毎週火曜定休

※平成30年 8/13(月)~ 8/15(水)は夏季休業※

2018年9月 飛行機モデル好きは、飛ぶ姿も好きに違いない-ファーンボロー航空ショーで飛行展示を見た

エアショーとは


毎年初夏に欧州で世界の航空業界が集まる航空ショーが開催されます。


奇数年がパリ、偶数年の今年はロンドン郊外のファーンボローで。普段のファーンボロー空港は、ジェット機のチャーター便が運航されているだけの定期便の無い場所です。それが、二年に一度は世界中が注目する場所となります。



今年の航空ショー


2018年のファーンボロー国際航空ショー(FIA)は7月16日から22日まで開催されました。20日までは航空機発注などビジネス商談中心のトレードデイ。21日からの2日間はパブリックデイと言われる一般開放日となります。航空機の売り込みの場所としての機能があり、世界二強メーカーのボーイングとエアバスを中心にエアラインや航空機リース会社から受注機数を競います。



MRJの飛行 





今年は、MRJが航空ショーで初めて飛行展示をするということで注目を浴びました。地上車輌との接触で2日目の飛行は中止となりましたが、会期中3回のフライトを成功させました。16日の初展示飛行では、離陸時でもエンジン音が大きくなることなく、静かなまま滑走路24から機体を大空に持ち上げました。ギアダウンで2周。ギアアップで1周したのちに着陸。たった7分間ではありましたが、MRJが世界の表舞台に立った瞬間です。



二強の状況 





ボーイングは合計673機の受注を受けました。対するエアバスは合計431機。エアバスの機数には、本来ボンバルディアCシリーズの60機も含まれていますので、今年の受注競争はボーイングの圧勝となりました。総計1,920億USドルの商談が成立した訳で、航空機産業はまだまだ成長途上。






MRJライバルのエンブラエル



ボーイングと提携関係を発表したブラジルのエンブラエルですが、同社単独でも302機で150億ドルの受注を発表しており、昨年に続き今回も受注の無かったMRJとしては彼らの背中を追いかけるだけで大変です。昨年のパリのエアショーでProfit Hunterの呼び名を披露して以来、機首部分の塗装は変化してアピールを強めています。パリエアショーでイヌワシ、シンガポールエアショーでトラ、そして今回のファーンボローではサメと、徐々に過激化していっているように思えます。



飛行展示のボーイング 



エアショーでは地上展示だけでなく飛行展示が見られるのも大きな魅力です。ファーンボロー空港は、2,600mで24/06方向の滑走路が1本あります。滑走路脇には観覧席が設けられていました。ボーイングでの印象的なフライトは727‐2S2F型。地元Oil Spill Response社の石油流出時の薬剤散布に活躍する機体です。フェデラルエクスプレスで1984年に登録された34年も飛んでいる機体。散布のバーを機体主翼下後部に設置して、4機のブレーズエクストラ機とともにデモンストレーション飛行を行いました。このように、商談に関係の無い航空機でも観客を喜ばせようと遊び心で飛ばしてしまう気概が感じられて嬉しい限り。787-8や737Max7も飛びました。



飛行展示のエアバス 



対するエアバスは、ボンバルディアCシリーズのリネームとは言えグループ入りしたばかりのA220‐300や引き渡し直後のA330neoを飛行させてアピール。A350‐1000とともにワイドボディー2機を飛行させて会場を沸かせました。


飛行機モデルの魅力は、自分の好きな飛行姿勢を自分の手のひらの上で再現できるところにもあります。エアショーではその「普段見る事のできない飛行姿勢」で飛びますので、お披露目の時間は魅力的です。飛行機モデルファンは大いに関心があるのではないでしょうか。



貨物機  



エアショー会場内にはカーゴビレッジなる場所が設けられていました。貨物機の地上展示で存在感を示していたのはボーイング。2機の747-8Fを並べていました。地元イギリスのカーゴロジックエアとカタール航空が貨物機ならジャンボだと主張しています。日本ではセントレアに飛来実績のあるボルガドニエプル航空のアントノフAN124‐100型もその大きさを誇示していました。搭載量は2機種ともに100トン超え。船に例えるとコンテナ船とバラ積み船の違いがあります。アントノフのバラ積みでの100トン搭載は、単体で大型貨物を想定しますが、機内での固縛も含め搭載は迫力がありそうです。航空輸送は世界の物流の中で輸送量は船には敵いませんが、貿易統計に出る貿易額に貢献しています。



さいごに

地上展示、飛行展示ともに多くの航空機に接する事のできるエアショー。

モデル蒐集家にとっても、おおいに興味をひくイベントではないでしょうか。


来年のエアショーはパリ。シャルル・ド・ゴール空港にもほど近い、ル・ブルージェ空港での開催です。


パリエアショー SIAE2019

⇒ https://www.siae.fr/en/

エアライナー・コレクタブルショーを徹底解説



コレクタブルショーとは



エアライナー・コレクタブルショーとは、民間航空を趣味とする同好者の集まりです。エアライン関係のあらゆるグッズなどが売買・交換されるフリーマーケットのような交流の場。アメリカで最大のエアライナー・コレクタブルショーは2018年の今年、ワシントンD.C.で7月11日から14日まで開催されました。ワールド・エアライン・ヒストリカル・ソサイエティ(WAHS)が主催するエアライナーズ・インターナショナルは、1977年に第一回を実施して以来42回目の開催となり、毎年全米各都市を巡ります。欧州のフランクフルト、アムステルダムと共に世界三大コレクタブルショーとして知られており、世界中のエアラインファンが集います。



今年の開催場所は



今年のコンベンションの呼び名は「AI2018DCA」で、会場となったのはロナルド・レーガン・ナショナル空港(DCA)近くの「ダブルツリー・バイ・ヒルトンホテル・クリスタルシティ」でした。180以上のテーブルが2つのバンケットルームに広がり、航空機モデル、時刻表、メニューや絵葉書など印刷物、雑貨、食器などコレクションアイテムが並びます。



テーブルの紹介



気になったいくつかのコレクションテーブルを紹介しましょう。


機体の中で一番目立つ尾翼の部分をレプリカにして製作、販売している人がいます。





実際に参加しているのはアメリカン、デルタ、ユナイテッドの元ないしは現役客室乗務員が多く、そのコレクションを披露しています。ニューヨーク在住のコレクターでエルアル・イスラエル航空のグッズを中心にコレクションしているのはマービングさん。自らネット上にイスラエルエアラインミュージアムを展開しています。







フロンティア航空からアメリカン航空まで7つのエアラインの勤務経験を持つ客室乗務員の教官もいます。アメリカン航空に合併となる前のTWAトランスワールド航空時代の客室乗務員の制服を持ち込んでいました。





元パンアメリカン航空の客室乗務員はアイミーさん。自身の経験を綴った本を出版し、著作を販売しています。





このコンベンション15回目の常連です。ポールさんは、ホビーショップの社長。多くのモデルを販売していました。売れ筋は、アメリカのジェミニジェットです。アメリカ人には1/200のサイズがコレクションに一番合っています。





過去に日本市場で発売された製品を遠く離れたアメリカの地で発見するのもワクワクする出来事です。雑誌、タイムテーブルやプラモデルなどもあって、つい手に取ってみました。





ツアーに参加した



このイベントの特色は、ツアーが設定されていること。3種発売されていた中で、夜の実施で参加しやすいアメリカン航空ナイトメンテナンスツアーに申し込みました。22時過ぎに20人ほどがホテルからバンで出発。ロナルド・レーガン空港のアメリカン航空ラインメンテナンス格納庫に向かいます。整備中なのはエアバスA321。機体の周囲をぐるりと歩きながらの見学です。





改めてバンに乗り、夜のランプサイドへ。スポットで夜間整備中のボーイング737‐800と別のA321機のコックピットや客室も入れて2時間半じっくり見学できてなんと参加費は10ドルでした。







スポッティングもできる



空港の近くで開催なので、空港までシャトルバスで簡単にアクセスできます。


1926年開設初期の空港施設をそのまま使っているターミナルAで建物の素晴らしさを味わい、増築されたターミナルBCへ移動して、飛行機ウォッチオングしてみてはどうでしょう。エンブラエル、ボンバアルディアのリージョナルジェの大きさからエアバスA321までのクラスの旅客機がどんどん飛来します。









航空機とともに、ポトマック川や議事堂の建物も写り込みますので、アメリカらしい写真となることうけあい。


このブログの読者の皆さんが良くご存知、メタルモデルのジェミニジェット。米国のメーカーだけあって、アメリカの航空会社の製品が多く、ここで撮影して家に戻ってモデルとともに写真を添えてコレクションすると素敵です。







来年はアトランタで



年はアトランタのデルタフライトミュージアム内でのコレクタブルショー。退役したジャンボジェットが展示開始となったことで注目を浴びています。会社の業績が不振になった時、社員の寄付によって購入された機体「Spirit of Delta」と名付けられたボーイング767‐200型機の周りにテーブルが並びます。ミュージアムの展示物に囲まれて、自分の好きなエアラインのカテゴリーを見たり、買ったり、交換したりできるなんて夢のような時間です。2015年に同じこの場所で開催されたショーは大変好評で、来年は300以上のテーブル出展を目標としています。特別割引のある指定ホテルはルネッサンス・コンコースホテル。部屋のテラスからハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港の航空機離着陸が見えて、素晴らしい環境です。来年は、「AI2019ATL」に参加してみませんか。





三日間の参加費とお土産入りバッグ込みで60USドル。

自分のコレクションを売買・交換する人はテーブル費用として別途55USドル~が掛かります。




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